通訳の枠を超えて支えた大阪万博2025【プロジェクト事例】

2025年、日本では約55年ぶりとなる万博が大阪で開催されました。
イベント開催前は、工事の遅延や予算に対する議論などもありましたが、蓋を開けてみれば大盛況のうちに幕を閉じたと言えるでしょう。
弊社INTERPも、本イベントに通訳サービスを提供し、微力ではありますがプロジェクトの一端を担わせていただきました。

この記事の目次

国際イベントに不可欠な「言語+α」のサポート

弊社は、これまでも多くの国際イベントに携わらせていただいてきました。
国際イベントでは、世界中の企業や団体が日本に集まり、日本側との調整や協業が発生するため、言語面でのサポートが不可欠です。

通常、弊社が提供するサービスは、通訳者および特定のスキルを持つバイリンガル人材です。
例えば、バイリンガルの事務員、調達担当者、倉庫管理者、ドライバーなどが挙げられます。
しかし今回は、その垣根を大きく超える対応が求められました。
結果として、工事に関わる職人の方々、さらにはマスコットキャラクターに入る人材まで手配することになったのです。

海外企業が日本でプロジェクトを進める難しさ

今回のクライアントは、オーディオ機器の設置工事を請け負うドイツのイベント管理会社でした。
どの国際イベントでも共通して言えることですが、海外企業が初めて日本でプロジェクトを進めることは容易ではありません。
言語の壁だけでなく、商習慣や業務の進め方の違いも大きな障壁となります。
特に、人材確保は海外企業にとって大きな課題です。

自国から人材を帯同させるにはコストがかかりますし、現地にネットワークがなければ、限られた時間の中で必要な人材を集めることも困難です。
そのため、弊社のようなサービスプロバイダーがサポートに入るケースが多く見られます。

日本企業が海外で仕事を進めるのが難しいのと同様に、海外企業が日本で事業を行うことにも高いハードルが存在するのです。

通訳サービスプロバイダーとしての枠を超えたサポート

プロジェクト当初、弊社は通常どおり、通訳者およびバイリンガル人材の手配を提供していました。
しかし、プロジェクトを進める中で、クライアントがオーディオ機器の設置工事に必要な職人の確保に難航していました。
本来であれば、私たちにとって専門外の分野でしたが、プロジェクトを前に進めるため、状況を踏まえたうえでサポートに踏み込む判断をしました。
結果として、手配した人材は、電気技師、現場監督、高所作業者、玉掛け作業者、大工、タイル職人、一般作業員、マスコットキャラクターに入る人材と、多岐にわたりました。

このような試みは弊社としても初めてであり、専門外の分野であるがゆえに手探りで進め、試行錯誤の連続でした。

ただ、弊社は通訳サービスの中でも技術分野に特化しており、発電所や製鉄所、ケミカルプラントなどの現場に数多く携わってきました。
深い知識を持っているわけではありませんが、建設現場の流れや、どの作業にどのような資格や経験が必要とされるのかについては、一定の知見を有していました。
そのおかげで、難局を何とか乗り切ることができたのだと思います。
最終的にはクライアントにも喜んでいただき、イベントが大成功に終わったことが何よりの成果でした。

形に囚われず「クライアントの役に立つこと」

弊社の主軸となる事業は、あくまで通訳サービスの提供です。
しかし、何より大切にしているのは、「クライアントの役に立つこと」、そして「プロジェクトを円滑に進めること」です。
専門分野の垣根を越えて対応した今回の案件は、弊社のポリシーを強く体現した事例でした。

これからも、クライアントのために、プロジェクトを前に進めるために、できることはすべてやる。
その姿勢を崩さず、本当に小さな力ではありますが、今後も国際イベントの成功に貢献していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

INTERP合同会社代表。株式会社 S.H.C. Collaborationグローバル教育社外顧問。横浜市と米国ダラスで幼少期を過ごす。家族との時間とワークライフバランスを大切にするため、現在はマルタ共和国を拠点にリモートで経営を行っている。
2011年より通訳者として活動を開始し、現在は国際イベントと人材育成に注力。海外ビジネスの円滑化を支援するため、セミナーや情報発信にも積極的に取り組んでいる。

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