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ベジタリアンの存在は、日本で浸透しているとは言い難いかもしれません。
しかし、ベジタリアンの世界人口はおよそ5%~10%といわれており、特に、日本とビジネス交流の多い欧米とインドではベジタリアン比率が高いです。
海外ビジネスの場では、外国人と食事を共にする機会が多いため、ベジタリアンに対する配慮は重要です。
知らないうちに相手を不快にさせたり、自分が赤っ恥をかかないよう、日本のビジネスパーソンはベジタリアンの基本的な知識を身につけておくと良いでしょう。
ベジタリアンとは、一般的に動物の肉や魚を食べない人たちを指す呼称です。
ベジタリアンよりさらに厳格な「ビーガン」は、乳製品(バターやチーズなど)、卵、蜂蜜といった動物由来の食品すべてを摂取しません。
ただし、ベジタリアンは個人の主義思想に基づく実践なので、一口に「〇〇と〇〇は食べない」と判断することができません。
「肉は食べないけど魚は食べる」、「ビーガンだけど卵は食べる」、「普段はベジタリアンだけど、外食のときはあまり気にしない」など、個々人によってルールはさまざまです。
人がベジタリアンになる主な理由は、主に動物愛護、環境保護、宗教の3点です。
日本では、健康維持やダイエットの目的でベジタリアンを実践している人が多い印象があるかもしれませんが、世界的には少数派です。
欧米では、動物愛護と環境保護が大きなトレンドとなっており、特にドイツやイギリス、アメリカではベジタリアン文化が深く根付いています。
どこのスーパーでも大豆ミートや植物由来の乳製品が手に入りますし、多くのレストランでもベジタリアンメニューを用意しています。
また、動物愛護や環境保護に強い関心がある人たちは、食生活だけでなくエシカル消費(倫理的消費)にも敏感です。
毛皮のコートや、動物実験を経て作られた化粧品などの商品は敬遠する傾向があります。
一方で、インドやその周辺諸国では、主に宗教的な理由から肉食を禁止しています。
主流宗教であるヒンドゥー教徒は牛肉、イスラム教徒は豚肉を口にしません。
また、ジャイナ教徒やシーク教徒は菜食主義が一般的です。
お互いの主義思想を尊重してこそ、相手との信頼関係を築く第一歩と言えるでしょう。
最近では、都心部を中心にベジタリアンメニューを提供するレストランも増えてきています。
予約を取る際には事前に下調べをしていくとよいでしょう。
和食は野菜中心の料理が多く一見良さそうですが、動物由来の出汁(だし)があらゆる料理に使われているのがネックです。
また、ひじき、とろろ、めかぶといった日本特有の食材は、ベジタリアン食ではあっても外国人にとっては食べ慣れないものですので避けるのが無難です。
天ぷらや豆腐料理が良いチョイスでしょう。
和食以外であれば、インドカレーをお勧めします。
必ずベジタリアンメニューを用意していますし、インドカレーは世界中に広まっているため、外国人にとって親しみやすい料理です。
日本ではどこでもコンビニがあるので、休憩時間や食後に買物を共にする機会があるでしょう。
コンビニでベジタリアン対応の食品は少ないのが現状ですが、最近では大手3社も大豆ミートを使用したハンバーガーやお菓子も提供し始めました。
一緒に買物をする際には、原材料表示を確認する配慮があるとよいでしょう。
現代の日本ではベジタリアンは少数派かもしれませんが、思い返せば、肉食が推奨される明治時代以前は、一般の人々が肉を口にすることはほとんどありませんでした。
非殺生を説く仏教文化から生まれた精進料理は、日本のベジタリアン文化の代表選手と呼べるでしょう。
外国人のベジタリアンをもてなす際には、本場の精進料理にご案内するのも良いアイデアかもしれません。
海外ビジネスの場において、食事の席は、取引先との信頼関係を築くための重要な場です。
相手の文化や主義思想に対する思いやりを持って「おもてなしの心」を示したいものです。
INTERP合同会社は、通訳業界において長年の実績を持ち、企業の海外ビジネスおよび人材育成をサポートしています。
グローバル化が加速度的に進む現代ビジネスにおいて、日本人ビジネスパーソンにとって有益なテーマに焦点を当て記事を執筆しています。
実践的なアドバイスや最新の市場動向をお届けし、日本人がグローバルに活躍できる環境を作るために微力ながら貢献してまいります。
INTERP合同会社代表。28歳で通訳者としてのキャリアをスタート。50以上の職歴と複数の小規模事業の起業経験を通じて培った実務力を活かし、通訳にとどまらず、国内外のビジネスシーンで包括的な支援を提供してきました。「海外ビジネスの円滑化」と「関係者全員の利益と成長」を理念に掲げ、近年は人材育成に注力し、日本経済の活性化に微力ながら寄与したいと考えています。横浜市と米国ダラスで幼少期を過ごし、成人後は主に東京都、北海道、豪州シドニーに在住。2023年に家族と共にマルタ共和国に移住。
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